私はリッチーの音楽が好きなのであって彼自身がどんな人間かということには興味がない。この本を楽しめるのは私同様そういった考え方の人だ。音楽のみならず人間としてのリッチーも尊敬している、という人は読まないほうがいい。ここに書かれているメインテーマは人間失格とも言えるリッチーの振る舞いだから。無論内容は著者の視点、記憶(あるいは思い込み)によって書かれているので全てが真実かどうかは知りようがないが、その内容は非常に信憑性に富んでいる。
飽きずに一気に読めるおすすめ度
★★★★☆
ツアーマネージャーと云う仕事がどの様な事なのかが綴られており、暴露的な内容も含んでいるが、
あくまでもハート氏が見て・感じた回想録で氏のプライベートも絡めながらユーモアを交えて記述されてる。
氏は、レインボーのDVD『ライヴインミュンヘン』のボーナス映像にも登場するのでご存知の方も多いだろう。
パープル、レインボーのファンの多くは、今40代前後の方が多いと思うが、
まさに邦題の通りの冷酷組織の中で働く氏の姿は、所々で今の自分(僕も含めて)と兼ねてしまわれるのではないだろうか?
又、掲載される写真の数々は、「オフ」の表情を写し出しており、非常に貴重且つ楽しい!
ブラックモアの奇行には、正直、少々引いてしまう箇所も・・・。
僕の大好きな2バンドを長年に渡って、誠意と献身(自己犠牲?)で支えてくれた氏には、心から感謝したい!
この本を購入するファンは、『ブラック・ナイト/リッチー・ブラックモア伝』も購入されている方が多いハズ。
本の開きと大きさは、それに併せて欲しかった。
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。値段の割には上出来。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!