戦争は人間を壊す…おすすめ度
★★★★☆
「主演」の奥崎謙三氏については、検索エンジンなどを探って、自分で調べていただきたい。彼個人のパーソナリティについては、ここで多くを語るべきではないと考えるためです。
このドキュメンタリーにおける奥崎謙三氏の行動は、ひたすらに自分とその周辺において起こった出来事に対する「戦争責任」の追求にあります(戦地で起こった部隊の指揮官に対する復讐的な殺人事件や飢餓のあまり人肉を食してしまったという行為に対しての…)。
奥崎氏が主張することが、正しいのか、否かは、敢えて問うべきではない。監督=撮影者の原氏も、恐らく、奥崎氏の行動の正当化を図ろうという意思はなかったんだと思われます。
このドキュメンタリーは、なぜ奥崎氏が、この「戦争責任」の追及を通じて、数々の事件を引き起こしていったのか…その恐るべきエネルギーはどこから湧いてくるのか…その理由と源泉を探る映画であると考えます。それらを、こう言っては奥崎氏に失礼に当たるのかもしれないけど、戦争のもたらした「狂気」ではないかと、自分は感じました。
このドキュメンタリーは、戦争が人間を精神的に壊してしまうことがあるのだという端的な事実、その「狂気」が強烈な行動のエネルギーに転換していくというプロセスを如実に描いている。
鑑賞するに当たっては、観る人それぞれに政治的なバイアスが掛かる。しかし、それは一旦置いておいて、奥崎氏の行動をカメラを通じて、ひたすらに追い続けて欲しい。ひたすらに、奥崎氏の行動という事実だけを見つめて欲しい。そう思います。
衝撃おすすめ度
★★★★☆
ある日、友人から
「何も言わず見てくれ」
と唐突に言われた。訳もわからず友人の言葉に従って見ていた。
始まりから終わりまで目が釘付けになっている自分がいた。
こんな人は見たことが無い。
率直に思う。
この作品を評論したものは多々あるが、何も考えずに見たほうが良いと思う。
なにはともあれ奥崎謙三を体感してください。
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
今回の発売がすごく嬉しいです
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
ホント満点を付けても良い出来です。