人も妖怪も、誰かを想う、優しい気持ちが垣間見えるおすすめ度
★★★★☆
某書店に行ったら、週間ベストセラーコーナーのコミック部門で八位になってました!
「絵が苦手で…」という理由で読まないお嬢さんが多かった緑川さんの漫画ですが、すっかり大人気ですね。応援してきてよかった…(涙
一話完結の読みきり作品なので、この巻から読んでもOKです。
今回は前巻とは少しちがう印象を受けました。
一巻では妖怪に名前を返したり、手助けをしたり……
夏目君は妖怪のために行動して、サポーターのような位置にいました。
つまり妖怪メインのお話です。
けれど今回は夏目君自身の話になってきたなという感じです。
他人のためばかりではなく、自分のために「居場所を守りたい」と思ったり。
「妖怪が見える」という誰にもわからない孤独をもち、人を避けていた少年がだんだん人と交わろうと努力してる姿が見られます。
友人帳の能力を使ったり、危険な目にあったりと、エンターテイメント性が増しています。ギャグ(?)も増えて、笑う所が多いです。
その分、一巻でただよっていたせつない雰囲気が減り気味で、少し残念。
せつなくないわけじゃないんですが、一巻でほろりときた感じがまた欲しい!と思ってしまうのです。
ページ数がもっとあれば、それもできたのかもしれませんが。
せつなさかエンターテイメントか、そこは人好き好きなので判断はしかねますが、この作品は妖怪モノなのに、活劇を売りにしていないのが他作品とちがうな、と思ったので、その点今後どういう方向になるのかが気になるところです。
緑川さんの描くキャラクターたちは、一途で優しい心をもっていて、忘れがちな何かを思い出すようなものがあります(脇役もすごくいい!)。
何気ない会話でも、田舎ののんびり優しい感じとか、夏目君の友人もこういう良い奴いた! みたいな、郷愁的な雰囲気もあり。
ガチガチのエンタメや恋愛話に飽きてきた、なんて方は(もちろんそうでない方も)読んでみてはどうでしょう?
おすすめします
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。他の方がコメントされているとおり、
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!