「偽」おすすめ度
★★★★★
今年の漢字が京都の清水寺にて発表されました。
それは大方の予想通り、
「偽」・・・。
2007年はじめに発表された「フェイク」は、はからずとも
今年を顕著に現した曲になってしまったわけです・・・。
この曲は手に入れた当初、
何で精錬されたポップサウンドである「箒星」→「しるし」の流れから
攻撃的な「フェイク」を発表したのだろう?
またアルバム「HOME」のなかでは完全に孤立した楽曲になってしまってるんじゃないかと、
この時期のこの曲に疑問に感じていました。
しかしながら、そう思いながらもこの曲は確実に私の心に響いてきました。
相次ぐ食品偽造、年金問題などの毎度のことのような政治化の嘘、
また報道する側(バラエティ番組も)にも「嘘」。
本当に「すべてはフェイク」と叫んでしまいたい・・・
偽り、嘘が溢れていたこんな世の中だからこそ、
暗い曲ながら「フェイク」はこんなにも心に響いてくるのかと、
改めて、この曲の素晴らしさを痛感しています。
私は、今改めてMR.CHILDRENというバンドの凄さを
思い知らされ、今更ながらこの曲のレビューを書かせていただきました。
(ちなみに。この曲はCD音源もいいですが
最近発売されたDVD「HOME Tour2007」のフェイクも素晴らしいです。
特にフェイク→Anyへの流れが)
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。これは買わねばならないでしょう!
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!
概要
鋭角的なギター・サウンドとプログラミングと"生"を絶妙のバランスで融合させたリズム・アレンジのなかで描かれるのは、"僕らはみんな、まがいもの(フェイク)"であるという、あまりにも正直で切実な告白。すべてはフェイクである、という前提に立たないと見えてこないものはある。だからこそミスチルは一見、ネガで塗り固められた歌も、しっかりと表現してきた。「フェイク」のような曲をシングルとしてリリースできるところにこそ、彼らのタフネスは存在しているのだと思う。ヒリヒリと攻撃的なボーカリゼーションも超クール。(森朋之)