狂気の中の愛情おすすめ度
★★★★☆
内容としては本編ディスク、映画主体の特典ディスク、原作のゲーム主体特典ディスクの
計DVD3枚と、オールカラー80P.のブックレットが霧をイメージした外箱に入っています。
4枚組のものが『アルティメット・ボックス』として発売されていますが、
本編ディスクと映画主体の特典ディスク(いずれも上記と同内容)が収録された
ブルーレイ・ディスクが付いている以外は本作品と同内容なので環境が整っていない方や
必要ない方はこちらで十分だと思います。
他の映画では“見せない恐さ”としてクリーチャーを登場させる事が多いですが、
本作では思いっきり見せていますので正直B級感は否めませんがそれでも映像は綺麗だと思います。
グロテスクな筈なのに神秘的で幻想的だと思えるのはサイレントヒルならではでしょうか。
特典ディスクに今流行のCGではなく実際にダンサーがクリーチャーを演じ、
出来ていく過程は興味深く、監督のこだわりが見えます。
しかし映画の特典ディスクと比べると原作の特典ディスクは少し作りが雑かな…
もう少し動画が欲しかったですね。
オールカラーのブックレットは約半分以上が原作ゲームに関してで、
サイレントヒル1〜3までの簡易な攻略本の様になっていますが、読み応えはあります。
映画内容の批評としては、ラストでアレッサの憎しみの根底が解明しますが、
僕としては少し説明的で語りすぎ感がありました。所々で感じ取れる位で良かったのでは?
もっと第三者からの視点で客観的に語られて欲しかったです。
特典ディスクへの期待のし過ぎと若干割高な値段とで星4つです。
長文失礼しました。
観てよく分からなかった方々へおすすめ度
★★★★★
ローズが目覚めたら“霧に包まれ灰が降り注ぐサイレントヒル”にいた…。旦那さんが向かった別次元のサイレントヒル。
霧と闇のサイレントヒルはダークアレッサの“憎悪”から具現化された世界。恐らくその世界に入れる、もしくは“連れ込まれる”のは既に死んでいてさ迷える魂になった人々。しかも自分が死んだことに気付いていない。
たぶんローズとシャロンは最初の事故で死んでいたのでは無いでしょうか?
町のカルト教団も既に…?
中盤に出てくるダークアレッサが「私は死神」と言っていたり、携帯が不通だったりしたのも気に掛かります。
ラストの切ない感じの終わり方。続編の話もありますが、これは本作にはベストな終わり方だと思います。
原作をあまり知らない私でもここまで考えれましたので、決して説明不足では無いと思います。
理解できるか否か?
本編の進行仕方もゲーム的なんで、楽しみながら頑張って脳内グッドエンディングを目指してください☆
創造と想像おすすめ度
★★★★★
秀逸な作品であることは、『サイレントヒル』シリーズの再現力だけでなく、
映画全体を覆う空気の作り方に現れているように感じた。
ストーリーは突然投げ出された感じがあるが、それこそ本作の真骨頂。
場面を構成する錆びや血糊は人が想像する「嫌悪」「悪意」「恨み」の象徴と言える。
『ヘルレイザー』を知るひとならぜひ見て欲しい。
人が作りだした闇。その世界観は深く、グロテスクなのに魅了するものさえある。
映画が始まった瞬間に流れ始める音楽などはファンにとって嬉しい。
作品中の展開。特に世界が入れ替わる瞬間などは
「来るぞ!」という戦慄が走ると同時に、期待感もある。
ゲーム本編が非常な秀作であったが、映画も非常に素晴らしいものだと思う。
おまけディスクの内容も充実しており、データボックスとしても面白い。
本作に臨んだスタッフの気合を十分に感じるし、
あのグロテスクなクリーチャーがどうやって出来ているか、
それも大変面白いし、感心するばかりである。
映画以上に、その裏舞台のドキュメンタリーも素晴らしい。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
今回の発売がすごく嬉しいです
。これは買わねばならないでしょう!
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
ローズとクリストファー夫妻は養女シャロンの不思議な言動と悩んでいた。突然「サイレントヒル…」とうめき声を出すシャロン。ローズはサイレントヒルが実在すると知ると、娘を連れてその地を尋ねる。しかし、そこは30年前に大火災で多くの人が亡くなり、いまは廃墟となっていた。そして旅を途中、シャロンが行方不明になってしまう。
ゲームファンの間で人気の高いミステリーゲーム「サイレントヒル」を映画化。サイレントヒルという呪われた町で、娘を探す母。武器も持たないヒロインが、次々と襲いかかる恐怖体験から、どうやって逃れるのか…というスリルを軸に、娘の過去、サイレントヒルの秘密などが明らかになっていくミステリー仕立てのストーリーが興味深い。また、迫り来る奇怪なクリーチャーも気味が悪いことこの上なし! 「ジェヴォーダンの獣」で話題になった映像センスを本作でも大発揮したのはフランス人監督のクリストフ・ガンズ。主演はラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、『ローズ・イン・タイランド』でも熱演した天才子役ジョデル・フェルランド。(斎藤 香)