西から来た男と西へ行きたい男おすすめ度
★★★★★
オープニングは希望に満ちた目を持つジョン・ヴォイトとジョン・バリーの明るく 少しせつないメロディの曲から始まる。私は最初この映画は男のロマンを描いた西部劇だと思っていた。
実際の内容は えらく退廃的なものだった。その中でジョン・ヴォイトとダスティン・ホフマンとの純粋な友情やほんの少しのユーモアが光る。ジョン・ヴォイトの芸術的な妄想やトラウマの表現の仕方は見るものを圧倒させ、監督ジョン・シュレンジャーの力量をうかがわせる。
挫折はどんな人にとってもドラマなんだと実感する映画だった。
上出来
おすすめ度 ★★★★★
非常に素晴らしい一品だと思います
。とにかくこれは絶対買いだ!
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
自慢の体を武器に、ニューヨークでジゴロとして一旗あげるべくテキサスからやってきたカウボーイのジョー。しかし、現実は思うようにいかず、孤独感に襲われていくなか彼は、肺病を病み片足が非自由なラッツォと呼ばれる小男と出会う。やがて奇妙な友情で結ばれていく2人。ラッツォは薄汚れた今の世界から、太陽の光がふりそそぐマイアミへおもむくことを夢見ていたが…。
都会の孤独と友情を描き、69年度のアカデミー賞作品、監督、脚本賞を受賞した、ジョン・シュレンシンジャー監督によるアメリカンニューシネマの秀作。「カウボーイ」ではなく「カーボーイ」という邦題がミソ。主演のジョン・ボイト、ダスティン・ホフマンの熱演も見ものだが、ジョン・バリーの哀切こもったハーモニカを主題とした音楽もすばらしい。(的田也寸志)