ビビッドな人々。そして職人のわざ。おすすめ度
★★★★★
1. 一般的に人間は「マトモな人」と「中間の人(=普通の人)」と「マトモじゃない人」という具合に分類できる。
両方の極と中間という分類である。
どこの国でも地方でも会社でも学校でも、ある程度の人数が集えば傾向として認めることが可能だ。
しかし、「じゃりン子チエ」の登場人物は違う。
圧倒的に両方の極が多く、中間が少ないのだ。
クッションや(ブレーキでいうところの)アソビがない社会ともいえるが、色彩の濃いカラフルな世界を作り出すことに成功しているともいえる。
そしてこのことは下町を舞台にフランクな人々が織りなす物語において良い効果を発揮している。
2. 当時(80年代初頭)のアニメーション製作の質が高かったことを実感。
端的にいえば「仕事が細かい」のである。
特にチエとよしえが公園であうシーンと同じ話で堅気屋の大将がお好み焼きを食べるシーン(お好み焼きのタネを鉄板に落とすシーン)。
国内で熟練かつプロ意識の高い職人の仕事であることを強く感じる。
今時の作品ならばCGやSEで代替するだろう。
それ自体は悪いことではないが、その便利さに頼りすぎるあまり手作りの暖かみのような要素が失われているような気がしてならない。
一事が万事というが、このシーンが象徴するように作品全体のクオリティが高い。
作画だけではなく、脚本のレベルも高く、なるほど人気作品として長年ファンに愛されていることが理解できる。
3. 結論。当作品のファンならずとも、全てのアニメファンにおすすめしたい。よって、星は5つ。満点星!!
大阪人必携のDVD−BOXおすすめ度
★★★★★
これぞ大阪人必携のDVD−BOXだ!
何回見ても飽きないアニメであり、何回見ても笑えるアニメである。
こんなに大阪人のたくましさを描いたアニメはこれからも出ないであろう。
チエちゃんの中山千夏、テツの西川のりおの声は、あまりにはまり過ぎて怖いくらいである。
豊かで個性的な登場人物やディープな大阪の情景は秀逸である。
今日からこのDVD−BOXは我が家の家宝である。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!