最高峰の逸品おすすめ度
★★★★★
ハンター・S・トンプソンのラスベガスをやっつろ(洋書)に基づいて制作された映画!!!
本当に実在したトンプソンが実際にラスベガスへとアメリカン・ドリームを探しに出る物語。
そこにはゴンゾージャーナリズム(トンプソン独自のスタイル)を元に様々なストーリーを巻き起こす。
最初観た時にジョニーDがトンプソン(容姿がそっくり)になっていたのは驚愕した。
頭を剃り上げて、サンバイザーとタイプライターを持つその姿はまさにトンプソン自身!ドラッグ自体に関心がない方々は観ない方が良いです。
訳がわからないからね…。
個人的には吹き替えはお勧めしません。
キマッているテンションの話かたとかけ離れているから。
言葉不足だがまずは観て何かを感じると思います。
やるせないアメリカンドリーム探しのドラッグ珍道中映画おすすめ度
★★★☆☆
冒頭で、健全なミュージカルの極みであるかのような「わたしの一番のお気に入り」(サウンド・オブ・ミュージック)が流れて、対照的なベトナム反戦デモの映像と、黒の背景に赤い塗料を叩きつけるという映像が繰り返しでてきます。陰惨な映像を使わないで、戦争でたくさんの人の血が流れた事を伝える…。このシーンだけで、テリー・ギリアムの映画監督としての才能が輝いていると思いました。ドラッグ珍道中ともいえる映画を、とてもわかりやすい映像で撮ってあって、ドラッグでラリっぱなしのメインキャラクターの2人に共感はできませんが、とても、観やすくなっています。
終始、メチャクチャをやりながらも、ラウルの60年代に対してのセンチメンタルな一面をのぞかせる総括や、これから先の決して明るくはない未来に対しての展望など、しんみりとさせるシーンもあります。
作者のハンター・S・トンプソンがはげている事から、ジョニーももちろん(^^ゞでも、大丈夫、すぐに見慣れるから(笑)あまりにジョニーとかけ離れたルックスなので、かえって、役柄として観られるかもしれません。スピード違反したラウルと警察官のからやさぐれたラウル一人で荒野で発砲するまでのシーンはコミカルで面白い。
◆映画にはない原作本名セリフ/レンタカー事務所で、ディーラーにメルセデス・ベンツを勧められたラウル「俺がそんな腐れたナチみたいに見えるか!ナチュラルなアメ車をよこしやがれ!」※ベンツはヒットラーが好んでいた車として有名。◆原作「ラスベガス☆71」(ハンター・S・トンプソン/ロッキングオン社)は、訳者の丁寧な解説がついているので読みやすいです。◆監督のテリー・ギリアムも、原作がどこまで本当の事かわからないと発言していました。トンプソンのことも、気難しいけど調子がいいときは話しやすいと言っていました。
数年前に自殺をしましたが、映画ほどドラッグをやっていなかったにしろ、やはり若い時はかなり無茶もして、コカインなどは性格も変えてしまうほど恐ろしいといいますし、また、地元では、4コママンガになったり、グッズが売られていたりと、風変わりだけど、面白い男(ひと)というとらえかたをされていたのだと思います。ジャーナリストしては、アメリカの将来に関しては絶望していたでしょうし、「ラウル・デューク」を演じる事に年齢的にも疲れたのだと思いました。わたしは案外この映画嫌いじゃないんですよ(^^ゞやっぱり、原作と、テリー・ギリアムのインタビューを読んだので、それが参考になって映画もわかりやすかったです。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
映像化は不可能といわれた71年発表のハンター・S・トンプソンの原作を、鬼才テリー・ギリアム監督が見事に映画化した話題作である。
71年のアメリカ合衆国は、混迷の時代を迎えていた。泥沼化するベトナム戦争、退廃したフラワームーブメント、チャールズ・マンソン事件。かつてのアメリカの象徴だった「アメリカン・ドリーム」などどこへやら…。そんな閉塞した時代の空気に風穴を開けるべく、2人のクレイジーな男が大量のドラッグをキメながら、一路ラスベガスを目指す。
ギリアム監督ならではの斬新な映像世界と、70年代の王道ロックンロールナンバーが見事に融合した、痛快ロードムービーだ。主演のジョニー・デップをはじめ、ベニチオ・デル・トロ、クリスティーナ・リッチ、キャメロン・ディアス、トビー・マグワイヤら、豪華共演陣にも注目だ。(山内拓哉)