魔法の国のお姫様?否!寝技最強伝説光臨なりおすすめ度
★★★★☆
「ガンダムさん」でもおなじみ、大和田秀樹原作
角川書店・月刊少年エース連載『大魔法峠』OVA第1,2話を収録したDVDです。
大きなお友達向けの可愛らしい魔法少女・・・・なんぞはただのフェイク(欺瞞)!
これはサブミッション(関節技)を極めし者・田中ぷにえのブラックな活躍ぶりを楽しむ作品です。
既存の定番を覆すありえない肉体派魔法少女モノに大爆笑。
第1話『ミラクルロッドで学園祭は大パニック★!?
魔法のプリンセス★ぷにえちゃん登場!!の巻』★★★★☆
オープニングからして既におかしいです。燃えさかる金閣寺、国会議事堂、新都庁などを
バックに楽しく踊る田中ぷにえのブラックぶりに苦笑い。おしとやかで可愛い見た目は
ただの化けの皮。魔法がダメなら凶悪関節技で全員KO。学園祭は「究極のメニュー」「大王イカ」で
阿鼻叫喚のてんこ盛り。あまりの奇抜ぶりに終始顔が引きつってばかりでした。
第2話『お茶目でキュートなマスコット★パヤたん登場の巻』★★★★☆
サブミッションは王者の証。・・・どこがキュートじゃ!荒んだ荒野の街で
ぶつかるぷにえvsパヤの総合格闘技決戦の執念火花散る。関節技が効かないパヤに対して
彼女の手練の技が炸裂しています。その熱き男気溢れる人情ドラマと真面目なおふざけっぷりで
もうなんだかわけがわかりません。サブミッションに賭ける任侠役者っぷり全開のエンディングも
馬鹿馬鹿しくて笑えます。これは新たな「ギャップ萌え」なのか・・・?(苦笑)
う〜ん、なかなか!!おすすめ度
★★★☆☆
水島努氏やりたい放題。おそらくわざとやってんだろう中途半端な画のクオリティー、もじゃもじゃ動くモブ、下品さ全開の演出、不条理でまったく無意味なストーリー展開、際立たせすぎてあまりにいいかげんなキャラクター。こりゃ「撲殺天使ドクロちゃん」の流れそのまんまだ。魔法少女ものの痛烈な皮肉があふれ出てるのが売りの、ドクロちゃんでは新しかったこのつくりもいささか二番煎じっぽい感じはぬぐえない。でもそれなりにやっぱりおもしろい。嗚呼、国会が、金閣が、法隆寺が、六本木ヒルズが燃えてるよ。燃え燃えだよ。この徹底的な露悪かげんはあいかわらずだねぇ。ボク的にツボなのはやっぱりパヤたんの故郷の描き方かな。アウトロー西部劇なのか任侠ヤクザものなのかわけのわからないむちゃくちゃな世界に、吊るされた死体や刺されて倒れてるやつやヤクを打ってピクピクしてるやつもいるというこのダークさ。この、世間のお上品なものをことごとくぶっ壊そうというアンチヒーローに徹した作りは何か思ってのことなのかもしれないなぁ。水島氏の作品を見ても「クレヨンしんちゃん」や「ジャングルはいつもハレのちグウ」みたいにじょーしきをクソまじめになぞってるだけのやつを鼻で笑ってやろうってものが目につく。ボクとしてはなんだかそこに水島氏の哲学があるように思えてならないんだよ。そんな信念でもないとここまで非常識なことはできないんじゃないかと思う。お約束となれあって、ズブズブあまちょろい作品の多いアニメに冷や水をぶっかけるかのような挑発的な問題作を、富野監督みたくあっちこっちでべらべらしゃべって批判することなくほかタイプの作品も手がけつつ淡々と作っていくこの姿勢の下には、何かただならぬ批判精神みたいなものを感じるんだけど、それはボクの買いかぶりかな?
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。他の方がコメントされているとおり、
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。